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ベトナム出入国の手続き

一般的に、ベトナム国際空港の手続きは、国境での手続きよりもスムーズに行えます。つまり、カンボジアと中国から入国することは比較的ストレスなく行うことができます。ベトナムとラオスの間を行き来するのは時間がかかります。

税関規定

空路でベトナムに入国する手続きは一般に数分で完了します。陸路で入国する場合は、特に遠方の国境では、もう少し時間がかかります。持ち込みの上限:

・タバコ400本

・アルコール1.5リットル

・5,000米ドル以上の高額の外国紙幣は申告しなければなりません。

パスポート

ベトナム到着時に有効期限まで6ヶ月以上必要です。さらに、多くの外国人はビザが必要になります。

ビザ

外国人のうち、全ての滞在においてビザが必要な国と必要ない国があります。標準的な観光ビザの期限は30日で、ビザ免除国の場合は15日です。

ビザの種類

とても複雑なビザの状況は最近変更され、流動的なので、常に最新の規則を確認する必要があります。

西洋の国の出身で15日以上滞在する予定がある場合は、ビザ(または代理店からの承認状)が必要になります。15日未満の滞在の場合や特定の国ではビザが免除されます。(シングルエントリーのみ)

観光ビザの有効期限は、30日または90日です。シングルエントリーの30日間のビザは20米ドルで、3ヶ月間のマルチエントリービザは70米ドルです。アメリカ人だけが1年間のビザを得ることができます。

最近まで、ビザの申請には2つの方法がありました:オンラインの代理店を通すか、ベトナム大使館や領事館を通した到着ビザ(VOA)です。これはeビザに変更されています(限定された国の人々のため)。

到着ビザ(VOA)

到着ビザ(VOA)は安く、早く、パスポートを預ける必要がないため、空路で入国する旅行者が最も好む方法です。オンラインの代理店がVOAを直接メールで送ってくれます。

これはベトナムの6つの国際空港に空路で入国する場合のみで、陸路での入国には適用されません。手続きは簡単です。オンラインで申請をし、手数料(約20米ドル)を支払います。その後メールで、ベトナム移民局のサインがあるVOAの承認書を受け取り、印刷して到着時に見せます。そこでビザの印紙料を現金で支払います。シングルエントリーの印紙料は25米ドル、マルチエントリーの印紙料は50米ドルです。

大使館または領事館を通したビザ

世界中のベトナム大使館または領事館でビザを取得する方法もありますが、ビザの代理店を使うよりも費用がかなり高額になり、(国にもよりますが)手続きにも時間を要します。アジアでは、ベトナムのビザは発行までに2~3営業日を要します。ヨーロッパやアメリカでは1週間程度かかります。

Eビザ

試験的なEビザのプログラムは、2017年の早い時期から始まり、旅行者はオンラインで直接ベトナム移民局に申請ができるようになりました。イギリスやアメリカを含む40の国が対象ですが、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドは対象外になっています。

Eビザはシングルエントリーのみで、30日間有効です(延長不可)。料金は25米ドルで、手続きには3~5日かかります。

しかし、このEビザは一番申請しやすい方法にはなっていません。公式ホームページは不具合を起こしやすく、読み込みに失敗します。また申請書がはじかれて、写真写りが良くないからと却下されたケースもあるようです。

観光者が間違った情報(誕生日の誤入力や名前のミススペル)を入力したために送還されたケースもあります。Eビザを申請する場合は、入力した情報が100%正しいものかを慎重に確認しなければなりません。

Eビザはベトナム電子ビザ(E-visa)の取得方法[リンク先:人材紹介会社キャリアリンクベトナム]に取得に関する詳しい記事が掲載されていたのでご参照ください。

ビザが免除される国

以下の国では、特定の滞在期間であれば、空路で入国する場合も、陸路で入国する場合も、ベトナムのビザが必要ありません。政策は定期的に変わるため、常に最新情報を確認してください。

ミャンマー、ブルネイ:14日
ベラルーシ、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、イタリア、日本、韓国、ノルウェー、ロシア、スペイン、スウェーデン、イギリス:15日
フィリピン:21日
カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、シンガポール、タイ:30日

マルチエントリービザ

ベトナムからカンボジアまたはラオスへ出国し、ビザなしでベトナムへ再入国することができます。しかし、ベトナムを出国する前にマルチエントリービザを取得する必要があります。

シングルエントリービザはベトナム国内でマルチエントリービザに変更することはできません。

ビザの延長

観光ビザの延長は10米ドルで可能で、代理店を通す必要があります。手続きには7~10日を要し、持っているビザの種類によって30日(40米ドル)または60日(60米ドル)にのみ延長できます。

大都市でビザの延長をすることができますが、到着した都市と申請する都市が違う場合、50米ドルから70米ドルかかります。スムーズに手続きができるのは、ホーチミン市、ハノイ、ダナン、フエです。

ビザ免除国の場合は滞在できる最後の日に延長をすることができますが、最長で10営業日かかり、さらにその間はパスポートを預けなければならないため、現実的とは言えません。

首相は日越親善協会の会長と会いました

グエン・スアン・フック首相は、第14回G20サミットの参加で訪れた大阪で、6月29日に日越関西友好協会の代表と面会しました。

日越関西友好協会会長の西村貞一氏との面談で、フック首相は協会の二国間の友好関係とベトナムと地域のビジネスにおける貢献について称賛しました。

会長は協会が文化的交流と協力活動をステップアップさせたいとし、関西の強みを生かした経済と貿易の協力もしたいと表明しました。

彼は日本で活動するベトナム人投資家を支援していた時に、ベトナムでの投資をするために関西のビジネスを活気づけ、体制を作って欲しいとの要請を協会から受けました。

フック首相は協会に、特に若者同士のベトナムと日本の友好関係を維持するよう提案しました。

経済協力に関しては、人と人との交流を促進することを目標とする協会の活動は、実践的な結果をもたらしていると彼は強調しました。

西村氏は今回のフック首相のG20の参加は、ベトナムの国際的な立ち位置や役割が重要なものになっている証拠であり、二国間の友好関係とアジアの平和と繁栄のための戦略的なパートナーシップなど実りの多い発展もあったと言いました。

過去の協会の活動についてベトナムの首相に報告し、多様性に富み効果的なモデルでベトナムでの日本の投資プロジェクトの実行を加速させるために活動を増やしていくと言いました。

日越堺友好協会の加藤均会長との面談で、フック首相は、ベトナムと日本の広範囲にわたる戦略的パートナーシップは高い政治的信用、人々の交流、双方の経済・貿易のつながりにより強く発展していると強調しました。

彼は二国間の人々の交流の強化、国防、経済、文化の協力における協会の愛と貢献を称賛しました。

首相は協会に対し、会員のベトナムでの協力と投資、人材開発における協力、ベトナム人学生の受け入れと堺市のベトナム人の支援を奨励すると提案しました。

加藤会長は、協会がマグロの養殖、環境汚染のリスクの軽減、桜の植樹、ビンディン省における鯉の飼育センターなど、ベトナムでいくつかのプロジェクトを行なっていることを話しました。

協会は日本とベトナム、特に堺市で人々とビジネスの友好関係と協力関係の貢献に一生懸命努めると約束しました。

ベトナム、日本の両国首脳が会談

G20に参加しているグエン・スアン・フック首相は安倍晋三首相と会談しました。

フック首相は徳仁天皇の即位と、大阪で開催されている第14回G20サミットの成功を祝福しました。

彼は、ベトナムは日本のことを常に重要だと思っていて、長年信頼できるパートナーであるということを強調しました。

安倍首相はベトナムのポジション、役割、外交の達成、G20における主導権や貢献を高く評価していました。

両国は、高官の交流の維持による政治的つながりの強化に合意しました。

フック首相は日本の首相を、ベトナムが開催国となる2020年のASEANサミットに招待し、安倍首相はそれを受け入れました。

両国首相はASEAN国防相会議(ADMM Plus)において、防衛面や安全保障面での協力の強化についても合意しました。

貿易、投資、経済面の協力については、ベトナムのライチと日本のりんごの輸出入についての手続きについて合意しました。

ベトナムは農作物の質の向上とハイテク農業の発展によって、リュウガン、スターアップル、パッションフルーツの日本への早期輸入を考えているとしました。日本側はベトナムに対して、日本のオレンジの輸入を検討するように提案しました。

両国はまた、日本の政府開発援助(ODA)がベトナムで出資しているプログラムの効果的な実行と、官民協定(PPP)のもと、2国間協力を強めることに合意しました。

フック首相は、投資環境の整備に向けてこれまで以上の努力をすると強調しました。

両首相は、特定の労働スキル研修プログラムの履行のための基本的な法的骨組みを確立するための協力についての合意覚書(MoU)にサインしました。

また送還についての同意書にも調印し、犯罪についての相互の法的援助の合意についての交渉を進めることやアジア健康構想を通した健康面の協力を強めることにも合意しました。

安倍首相は、日本は研修でベトナムを積極的に支援すると断言しました。職業訓練の改良や競合性と労働生産性の向上、行政手順の改正、デジタルな政府、経済、社会のためのeガバメントの確立、気候変動に対する協力面でも支援するようです。

両国は地域や国際的なフォーラムでの対等関係を高めること、日本とASEAN諸国、メコン川地域の関係を促進することに合意しました。

彼らは共同で環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)を効果的に実行すること、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)を発展させることに合意しました。

協力協定

会談前に、フック首相と安倍首相は、引き渡しに関する合意、二政府間で返済不要の人材育成奨学計画(JDS)を提供することを記載した外交文書を含む6つの書類にサインしました。

ベトナムの保健省と日本の内閣官房、厚生労働省、経済産業省下の健康・医療戦略推進本部も協力についてのMoUに調印しました。

ベトナムの労働傷病兵社会省(MoLISA)と日本の法務省。外務省、厚生労働省、警察庁は「特定技能労働者」プログラムについての協力覚書署にサインしました。

MoLISAと国立高等専門学校機構はベトナムでの高専研修モデルの実行のための協力活動を継続することにサインしました。

二政府のリーダーはJoint Stock Commercial Bank for Foreign Trade of Vietnam(ベトコムバンク)と国際協力銀行(JBIC)間の再生可能エネルギープロジェクトの契約についての調印も行いました。

フック首相は東京で日本の金融、エネルギー、建設、製造、物流、ハイテクノロジーの主要な企業と座談会を行いました。

彼は千葉県知事、那須塩原市長、栃木県知事などの地方のリーダーとも会いました。

彼は昨日東京で行われたVietjetのホーチミン市成田間、ダナン羽田間の新航路就航セレモニーにも出席しました。

主要な日本の企業は昨日、ハノイとのMoUに調印しました。これはおよそ40億ドルをプロジェクトに投資するというものです。

投資促進会議は同日に東京で行われ、両国から1,200の企業の代表者が参加しました。